おはようございます。ももてんです。

平日通り5:45に目が覚め録画したアニメを見ながら、決算結果を確認しています。

これも朝活ですかね(^_^)ニコニコ


 

前回の投稿で製造業の決算が好調であり、特に自動車メーカーの業績回復が目立つため決算発表がありました三菱自動車について確認しました。

今回もすでに決算発表が行われた日産自動車について確認したいと思います。

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日産自動車は数年前にゴーンショックがあってからコーポレートガバナンスの問題だけでなく、会社の決算状況が非常に悪化している印象があります。

第一四半期の結果はどうだったんでしょうか?IRをもとに確認したいと思います。

  • 日産自動車
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日産自動車【7201】、今期最終を一転黒字に上方修正 | 株探ニュース (kabutan.jp) 

YOUTUBEで決算結果も見れるため、非常に参考になりますので是非皆さんも確認してみてください。

プレスリリースには以下の記載があります。
・Nissan NEXT の確実な実⾏により、第 1 四半期は営業利益 757 億円を確保 
・新⾞投⼊と質の⾼い販売で収益性を改善し、通期⾒通しを修正 
⽇産⾃動⾞株式会社(本社:神奈川県横浜市⻄区、社⻑:内⽥誠)は 28 ⽇、2021 年度第 1四半期決算及び通期⾒通しの修正を発表しました。 
2021 年度第 1 四半期 3 か⽉は、連結売上⾼ 2 兆 82 億円、連結営業利益 757 億円、売上⾼営業利益率 3.8%、当期純利益注 1は 1,145 億円となりました。良好な市場環境の下、事業構造改⾰「Nissan NEXT」の確実な実⾏を通して、継続的に⽶国での業績を回復させ、各市場で販売の質を向上させたことが、収益性の改善に寄与しました。また、半導体供給不⾜の影響を最⼩限に抑制するために、在庫⾞両の有効活⽤と戦略的な⾞両⽣産により販売台数を確保したことも営業利益に貢献しています。


➡前年に比べ市場の環境は回復傾向にあり、販売台数が増加した影響により大幅に増収増益を達成しました。特に、営業利益から当期純利益までが黒字転換したことは大きいですね。黒字転換の大きな要因はもちろん販売台数の増加でありますが、一方で販売の質を向上させています。具体的には、過度な値引きを行わず、良い製品を顧客へ適正な価格で販売することで収益を上げています。財務数値からも以前と会社の営業の方向性が明らかに変化したことが分かります。


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➡海外の市場は新型コロナウイルスの影響により大幅に販売台数が低迷しておりましたが、グローバル販売台数は前年比で63%と大幅に販売台数を伸ばしていることが分かります。各市場が平均的に販売台数を伸ばしているところが興味深いですね。適切に販売管理が実施されている影響でしょうか?
また、半導体不足や各市場でコロナの影響がまだ残っているなかで、販売台数が2019年を少し下回る水準まで回復したことは十分回復していると言ってよいと思います。


当社は日産ネクストで掲げる目標の達成に向け、スピード感をもって邁進しています。
1.最適化
2018年度に対し、固定費を3,500億円削減しました。その結果、損益分岐点となる販売台数を当初の500万台から440万台まで引き下げました。
2.販売の質
本四半期の台あたり売上高は、19年度と比較して16%向上しました。
この結果は、第1四半期を通じて好調だった商品の勢いに支えられたものです。さらに、4月には米国で新型インフィニティQX55を、中国では新型「エクストレイル」と「シルフィe-POWER」が発表されました。6月にはサンダーランド工場で新型「キャシュカイ」の生産を開始しました。さらに6月は新車攻勢を加速し、国内では新型「アリア」が受付開始から最初の10日間で4,000台の予約注文をいただき、新型「ノート オーラ」と新型インフィニティ「QX60」を発表しました。
3.将来への投資
不確実な市場状況にもかかわらず、18ヵ月の間に12モデル中11モデルを発表し、将来へ向けた勢いを生み出しています。
商品ラインナップの最適化、コア市場への注力、生産能力の最適活用などを推進した結果、大胆な新商品の継続的な開発に、改めて投資できるようになりました。また、直近では、EV36Zeroを発表し、日産の電気自動車の未来を拡げる段階に入っていま
す。英国の新しいEVハブでゼロエミッションのエコシステムに全力で取り組み、電動化戦略を拡大していきます

➡固定費を削減したことで損益分岐点が引き下がり、台あたり売上高も向上したということで、利益率が向上したことが分かります。今後も採算性の向上に取り組んでいくころが考えられ、各市場でのコロナの回復と半導体不足の解消により車両生産台数を増やして台あたりコストは更に下がることが想定されます。

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今後の見通しについても通期見通しの上方修正としてIRで開示されています。

自動車業界は新型コロナウィルス感染拡大や半導体供給不足、原材料価格の大幅な高騰などによって、先行きが非常に不透明な状況にあります。その中で、当社は 5 月に今年度の年間販売台数を 440万台、売上高 9 兆 1,000 億円、営業利益ゼロ、親会社株主に帰属する当期純損失 600 億円という見通しを発表しましたが、第 1 四半期の業績や足元の状況を鑑み、売上高 9 兆7,500 億円、営業利益1,500億円、親会社株主に帰属する当期純利益600億円に見通しを上方修正することにいたしました。営業利益は前回見通しから 1,500 億円の改善を見込んでいますが、その主な要因は以下のとおりで
す。

為替前提の変更:年間の想定レートを 1 ドル 105.0 円、1 ユーロ 120.8 円から、第 2 四半期以降の想定レートを 1 ドル 108.0 円、1 ユーロ 128.0 円に変更しました。これにより、前回見通しから 800億円の改善を見込んでいます。
② パフォーマンス:当社は各市場において販売の質の向上の取り組みを継続していますが、米国を中心とした良好な市場環境にも支えられ、当初の予想より収益性の改善が進んでいることから、前回見通しから 1,050 億円の増益要因となります。
③ ビジネスリスク:原材料価格の高騰が続いていることから、追加でリスクを織り込みました。これにより、前回見通しから 350 億円の減益を見込んでいます。

親会社株主に帰属する当期純利益は、前回見通しから 1,200 億円改善し、600 億円と予想しています。前回見通しからの改善幅が営業利益の改善幅より小さいのは、主に税金の増加によるものです。


為替などの外部要因の好転があるものの、最終損益が黒字転換したことはかなり大きいと思います。引き続き厳しい環境下ではありますが、日産の良い製品を適切は販売価格で適切な量を生産して第1四半期以降の決算でも良い結果を出し、是非復活を果たしてもらいたいですね。

次回はマツダについて確認したいと思います。

ももてん